キャンプ・シュワブ基地内地主の方より
キャンプ・シュワブ基地内地主の藤川さんの意見書をご本人のご許可を得て、ここに紹介します。
藤川さんは、
琉球朝日放送の「辺野古契約拒否地主 初めて自分の土地へ」(2013.6.6)で紹介されている方です。報道内容は下をごらんください。
先祖から受け継がれた土地が米軍支配化にあることへの憤り、基地被害について、辺野古の海の豊かさについて訴えられています。
これは他の方でも共有する部分も多いのではないでしょうか。
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氏 名:藤川佐代子
○利害関係の内容
沖縄県名護市辺野古出身
キャンプ・シュワブ基地内地主
○意見
キャンプ・シュワブ内にある私の土地は、滑走路に使用される可能性の高い位置にあります。本年、6月6日に収用委員会と一緒に土地の確認 をしてきました。改めて、ご先祖様が残してくれた豊かな海や土地が、米軍支配下にあることに深い憤りを感じました。これ以上の基地負担は、 生活破壊です。滑走路を建設するときに流出する赤土の問題や潮流の変化による生態系の変化、勿論爆音による人体への被害や、有害物質 による陸・海・人への汚染は取り戻すことが出来ません。人が住めなくなってしまいます。
本土に住む私でさえ、故郷が心の支えです。まして、この地に根を下ろしている人々は、生活の全てに影響を受けることを納得する人はいませ ん。
海上案であれ、陸上案であれI字型であれ、V字型であれ陸・海共に被害は甚大です。
つい先日、辺野古に住む甥夫婦と一緒に辺野古の浜で海の幸を取り、楽しいひとときを過ごしました。車エビや食べることの出来る大きな蟹が潮の引いたふくらはぎくらいの浅瀬にいるのです。村の人たちは、昔からこの海の恩恵を受けてきました。この豊かな海を、村人だけでなく、沖縄の人々から奪わないで下さい。
滑走路建設を前提とした、環境アセスメントは「安全性」を住民に何ら保障するものではありません。是非「却下」の決断を心より希望する者です。
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琉球朝日放送の「辺野古契約拒否地主 初めて自分の土地へ」(2013.6.6)
"「新しい滑走路ができれば、滑走路のど真ん中になる場所だと思う。自分の土地がそういうのに使われるのは心外な話。そういう風に使われるのは納得いかない」とQABのインタビューに答えたのは名護市辺野古の軍用地主として初めて、土地の契約更新を拒否した女性です。
6日、彼女は初めてキャンプシュワブにある自分の土地に入りました。名護市のキャンプシュワブを訪れたのは辺野古出身の地主・藤川佐代子さんです。
藤川さんは、父親からキャンプシュワブ内にある2カ所の土地、合わせて3000平方メートルを相続しましたが、2012年に土地の契約更新を拒否しました。
藤川さんは6日に自分の土地を初めて確認し「埋め立てて、滑走路を造って、戦争のための飛行機を飛ばすのはやっちゃいけないことじゃないかと思いました」と話していました。藤川さんは仲井真知事に対し、埋め立てを承認しないよう求めています。"
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